私たち株式会社医食農戦略研究所は、食が命を支える「命薬」は、「薬食同源」ということ、「身土不二」という私たちの身のよりどころとしている土=すなわち環境から始まるという先人の知恵をもとに、医療・食料・農業の持続可能な循環型社会を創っていくことを目的としています。
そのためには、より安心・安全な生産現場の創出、おいしく楽しい食空間、そして健康的な環境での生活の実現に向けての日々の活動が欠かせません。
現代社会は、大量生産、大量消費の市場優先社会や金融資本主義ともいうべき社会を産み出してしまいました。その結果、日本はどの地方へ行っても同じような大型スーパーやコンビ、ファストフードなどが立ち並び、豊かな独自の伝統的な地方文化や伝統食や料理などが消えつつあります。その結果、すべての食材は大手流通や販売の都合によって生産・加工することを強いられ、食品添加物や保存料、さらには多国籍企業のによる遺伝子組み換え食品などが大量のゴミとなる過剰包装のプラスティック容器に入れられて出回るようになってしまいました。
また、交通アクセスが便利になるにつれ、農村部からは都市部へと若者が流れ、地方の少子高齢化や過疎化の勢いは留まることを知りません。疲弊した地方では、1次産業である生産者は減少の一途を辿り、限界集落などという地域も多く見受けられるようになってしまいました。
しかし、本来都市部の食の生産現場を支えてきたのは、その地方でコツコツと農林水産業を営んできた人々なのです。私たちは、今こそそうした地方に埋もれてしまった食材や料理、伝統文化や工芸、そしてそれを支えてきた人の技や心を次世代につなげていかなければなりません。
そのためにも、生産者には「収益のある農林水産業」を目指していかなければ、次世代に持続させていくことができないのが現状です。
こうしたことを踏まえ、私たちは少しでも健康的な人間社会を取り戻すために、「真の自立」を目指すべく地方や「地産地消」の生産者と消費者を結ぶ循環型社会を実現させていきたい。
私たちは、そんな共通の価値を目指すお客様とともに歩んでいきたいと考えております。
株式会社医食農戦略研究所は、「医食同源」という言葉が示すように、食や農を通じて健康的に生きていくことを目的としています。沖縄の健康長寿の原点を探り、研究し、長寿県日本一を取り戻す活動。また、農林水産物の県内・国内生産量を維持および拡大できる取り組みを寄与すべく一次産業の振興と発展に関わる事業活動を推進する。さらに、共生産者の健康な日常を維持するための知識、情報の普及啓発に勤め、健康管理に対する意識の高揚を社会全体に広める。
医療・農林水産漁業・食にかかわる企業の事業分野を異にする企業団体と積極的に連携し、その経営資源を有効に組み合わせて事業活動を行い、新たな事業領域を築き、共益性を追求する。
健康的で持続可能な医療、農林水産業、食に携わるビジネスや生活を追及する。まさしく、『医食同源』を研究していきます。
さらに、以下の企業と運営を共にして、研究テーマを広げていきます。
・琉球大学 国際地域創造学部 ウェルネス研究部 荒川雅志ゼミ
・一般社団法人食の風
・一般社団法人沖縄コーヒー協会
・一般社団法人アジア食文化交流協会
(※沖縄・奄美スローフード協会が名称変更いたしました)
・沖縄食文化推進協議会
http://www.shokunokaze.com/shokubun/
・八重山食文化推進協議会
http://www.shokunokaze.com/yaeshoku/
・南城市食のモデル地域実行協議会
私たち人間は、地球という大きな生態系の一員であり、私たちの暮らしは、多様な生きものが関わり合う生態系から得られる恵みによって支えられています。私たちのいのちと暮らしを支えている生物多様性を守り、持続的に利用していくことは、私たちだけでなく、将来の世代のためにも必要です。生物多様性を守るため、行動しましょう!
※「生物多様性基本法とは」
生物多様性基本法は、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する施策を総合的・計画的に推進することで、豊かな生物多様性を保全し、その恵みを将来にわたり享受できる自然と共生する社会を実現することを目的としています。平成20年5月に成立し、同年6月に施行されました。 本基本法では、生物多様性の保全と利用に関する基本原則、生物多様性国家戦略の策定、白書の作成、国が講ずべき13 の基本的施策など、わが国の生物多様性施策を進めるうえでの基本的な考え方が示されました。
また、国だけでなく、地方公共団体、事業者、国民・民間団体の責務、都道府県及び市町村による生物多様性地域戦略の策定の努力義務などが規定されています。
※基本原則
生物多様性の保全と持続可能な利用をバランスよく推進
(1)保全:野生生物の種の保全等が図られるとともに、多様な自然環境を地域の自然的社会的 条件に応じ保全
(2)利用:生物多様性に及ぼす影響が回避され又は最小となるよう、国土及び自然資源を持続可能な方法で利用保全や利用に際しての考え方
(3)予防的順応的取組方法
(4)長期的な観点
(5)温暖化対策との連携
『種』の保存=こだわり・・・「固定種・在来種」にこだわります。
国内に生産される野菜のうち、95%以上は「F1種、交配種・ハイブリッド」とよばれる種から栽培された野菜です。これらの種は、ほとんどが「早収・増収・頑丈」など生産者のメリットを優先に品種改良されてきた種であり、遺伝子異常を利用して親とはまったく異なる形や性質の子しか残せないようにされた種です。また、農薬や化学肥料を使うことを前提とした品種改良であるため、種自体の生命力は高くありません。
対して、「固定種・在来種」と呼ばれる種は長い年月をかけて育つ土地や文化に適応しながら子孫をつないできた種です。各地で作られている大根を見てみましょう。大根の起源はヨーロッパから伝わったカブにあります。そのカブが長い年月をかけて土地や郷土文化に適応し大根となり、練馬大根や亀戸大根、沖縄では鏡水大根など。その土地土地で一番美味しい似姿に変化していきました。その過程で、変化や生存競争に対応できず淘汰されていった品種も多いことでしょう。つまり、今ある在来種は自然が生んだ、今の環境に一番適した生命力あふれる種なのです。これら「固定種・在来種」の中から美味しく、栄養価ある種を選び保存・普及しています。
~種を採り次代へとつなげています~
この種から育つ野菜こそが、食べることで健康に長寿になる野菜となるのです。